SDI over IP
SDIという放送技術ならではのインターフェースですが、もうそろそろ転換期になると感じます。
映像を見るだけであればHDMIでよかったり、テープデッキ用途も少なくなります。
そうなるとSDIの出番はスタジオサブかマスター設備、となりますがHD通すのに5Cのケーブル使うとすぐ床下がパンパンになってしまいます。
そんな状況で、Sonyが昨年(2013年9月)に「リアルタイムIPプロダクション技術」の開発を発表しました。
SDIをLANケーブルで伝送するってものです。その上でビデオルーターを使わず普通のイーサスイッチでルーティングします。
未知数ですけど4kも始まるということで、すごく期待できますよね。
4K通す為にSDIが4本必要ってのは、インフラ考えたら恐ろしすぎます!ラックの後ろがとんでもないことになります。
いままでできそうでできなかった事ですごく楽しみなのですが、、その反面、何か違和感があるのです。
昔々映像と音声が別々だったころにSDIが現れて、放送技術業界では革新的出来事だったと思います。
1989年にSDI実用化に成功、1993年にデジベが登場しました。
20年以上放送技術を支えてきているわけなんですが、違和感というのはやはりSDIにこだわってるってことです。
なのでもし、放送機材にLANコネクタが付いていて、そこからUDPプロトコルとかでMPEGやH.264が出れば、アドレス頼りにルーティングもできるのでは、、、
そしたらスイッチ越しにパソコン繋いでVLCプレーヤーで再生できるのに、、、
と妄想をしてしまいます。
ただTriCaster やソフトウェアスイッチャ―(WirecastやvMix)が台頭してるのは、その傾向の裏付けなのでは!とこちらも期待しています。