SDI/MADIルーター ‐ Lawo V__pro8
Lawoで思いつく製品はオーディオミキサーだと思います。そのLawoの個性的なSDI/MADIルーターを紹介します。
Lawo V_pro8
まず基本的な機能としては8×8のSDIマトリクスがあります。それプラスMADIの入出力とRAVENNAインターフェースを持ち、SDIエンベデッドオーディオと合わせて384×384のオーディオマトリクスができます。
SDI信号はディエンベ→FS→ディレイ→マトリクス→エンベといった形でルーティングされます。
入力元のSDIエンベデッドオーディオをMADIに出力、その逆のMADI入力をSDIにエンベデッド出来ることを考えると、放送スタジオでの使用イメージがかなり湧くことができます。
映像回線数が多いスタジオ番組制作で、回線センター経由でオーディオ卓に複数のSDI音声を渡さなくてはいけないときにはかなり役に立ちそうです。
ミキサー側にSDI入出力カードを挿してもいいですが、普通AES/EBU用でスロットを使ってしまいがちです。MADIカードを1枚と、このV_pro8を用意しておけばかなりシンプルな配線が構築できます。
また最近のルーター機能で標準となりつつある、マルチビューワ―機能(4画面)もあります。
操作はPCでネットワーク接続してGUI上で行いますが、SDI入出力のサムネイルプレビュー(カクカクしている動画)もできるのでかなり便利です。
さらにWFMとベクトルスコープも付いてるという細やかな機能もあります。
放送オペレーションではAESを使うことが多いと思いますがMADIや、今後はRAVENNA、DanteといったAudio over IPにも注目したいところです。