Channel in a BOX
Channel in a box という言葉、ご存知でしょうか。
最近では放送機器のジャンル名称的に使われるくらい海外では定着しつつあります。
簡単に表現すると、APC(オートメーション) + ビデオサーバー + 簡易ビデオスイッチャー(ロゴ/キャラジェネ、DSK/DVE付き) でしょうか。
例えばGrass valleyのGV Edgeがその一つです。(元PubliTronic)
これ1台で放送チャンネルを送出できるという代物です。ソフトウェアベースにしてオールインワンに全部まとめちゃいました、が売りです。
APC制御用RS422ケーブルも要らない、機器メタデータのやり取りもない、DBサーバーも別途必要ない、、
さらにコンパクトも売りのため、1Uサイズの製品が多いです。
ひと昔前でしたら“あり得ない”話でしたが、4TBのHDDがそこら中で買えちゃう時代ですし、何でもアリか~と思います。
ビデオファイルやCGファイルをネットワークでポンポンっと置くだけで、あとはプレイリストを組んで再生するだけです。
おお、これは夢のようなシステム!と思いたいですが、もちろん状況次第です。
例えばマスター時計装置でラック1本立っちゃうようなマスターの横にコレがあるとは思いません。
営放システムとのインターフェースや、日本独特のCMバンク的な考え方を考慮すると、日本の放送システムにポンって置いても使えないのが実情です。
例えばデジタルサイネージ製品と見たらかなり完成度高いものになると言えます。
とはいえ、、数億ともいわれる放送マスター設備を構築する場合であっても、単純に恨めしく思えるほど機能は充実しています。
いっそ何も無いゼロから構築するときにはこういった製品を中心に添えてシステム構築を検討する、といったことをしてみたいものです。
Channel in a BOX、探すと結構結構出てきますが、ベンチャー寄りの製品だったりでちょいと心配になります。
なので大手メーカーから出ているもう一つをご紹介します。
Snell ICE
GV Edgeとほとんどコンセプトは一緒です。違いが見いだせないほど仕様は似ています。
あとは実際のGUIの出来次第でしょうか、、ただデモ環境は日本ではなかなかお目にかかれない気もします。