ポータブルRAID “LaCie Rugged RAID” と、名刺サイズSSD “Samsung Portable SSD T1”
CES2015に合わせて2つのポータブルストレージの発表がありました。
まずはLacie Rugged RAID です。
LaCieのデザインは健在です。好みが分かれるかもしれませんが、筆者は好きです。
内部に2台のHDDが格納されており、Raid 0か1を選択して使用します。現状は4TBモデルのみですので、2TBのHDDを2つ搭載してることになります。Raid 0設定時は4TB、 Raid 1設定時の場合は半分の2TBです。
3年保障があるので、Raid 1にしておけば1台壊れても交換してくれる……のかどうか未確認です、、スミマセン。ただ、Raid 1はスピードも約半分に落ちますし、Raid 0で使用することがほとんどではないかと。
Thunderbolt and USB 3.0 (in MB/s)
- RAID 0: 240 reads | 240 writes
- RAID 1: 115 reads | 120 writes
These transfer rates were achieved using AJA System Test when connected to a Mac computer. Actual data rates may vary depending on operating environment and other factors, such as chosen interface, RAID mode, and disk capacity.
製品仕様より抜粋 ※数値はMacとの接続で、AJA System Testの結果を基にしたもの。実効値は環境や他の要因で変化しうる、とのこと。
インターフェースはThunderbolt 2とUSB3.0。ここで注意は、USB3.0で使用する場合には電源が必要になる、ということ。それ用のパワーサプライが付属しています。
製品マニュアルより抜粋
Raidチップあたりの消費電力がUSB3.0の給電ではまかなえないということなのでしょう。。
- Thunderboltの給電能力 : 10W
- USB3.0 給電能力 : 4.5W
もしUSB3.1だったら、外部電源必要なくなるのかもですが….結果、紹介動画のように使用できるのはThunderbolt接続時のみです。ん~パワーサプライを持ち歩くのはちょいと…..
となると、、MacBookとの利用がほとんどかも。いえ、いいんです!!そもそもMacユーザー向きデザインの製品ですので。
もう一つは、Samsung Portable SSD T1 です。
名刺サイズと語られるほど小さいポータブルSSDです。モデルは容量違い(250GB、500GB、1TB) の3種。ファイルシステムにexFAT を採用し、MacでもWindowsでも使用可能です。
そして最大のウリは転送速度が速いこと。最大450MB/sとなっています。USB3.0の最大転送速度が5Gbit/sなので、単純に8で割ると625MB/s。インターフェースの最大速度に大分近づいてます。
それと重さが、最大(1TBモデル)で30グラムと超軽いです。こっちのほうが正直ビックリします…..
あとがき
昨今の小型化ブームは、”ポータブル” と謳ってる製品でさえ、まだまだ前を向いています。
Raidで4TB持ち歩く?、1TBが30グラム?、そんな世の中想像できませんでした…..いや、喜ばしいことではあるんですが、10年前の放送用ビデオサーバーを思い出すと心が震えます。。が、それも野暮なのでどんどん前を向いていきたいと思います。
最後にもう一つ、米Buffalo AmericasがThunderbolt 2とUSB 3.0に対応するマルチドライブ外付けHDDを公開しています。(参考記事)
こちらまだ試作機段階ですが、RAID 5/6に対応し、転送速度は900MB/sec以上を達成しているそうです。スゴイ…..
DASでの使用でも十分アリだと思いますが、これならOS X 10.9で搭載された “Thunderboltブリッジ” でネットワーク組むことを検討したくなります、、MacProは自らがHUBになる為に、6つのThunderboltコネクタを持っているのかもしれません…(筆者妄想)。