Skype TX搭載ハードウェア3種 「TalkShow」 「The Quicklink TX」 「STX-200」
今年春頃に発表されたSkype TX。IBC2014でソフトウェア単体ではなくハードウェアに組み込まれた形での製品になることがわかりました。
そのハードウェアパートナーになったのが、NewTek/Quicklink/RIEDELlの3社です。今回は3社から登場する3機種を見ていきたいと思います。
まずはTriCasterでお馴染みのNewTek 「TalkShow」です。
NewTek 「TalkShow VS-100」
1Uサイズで前面に液晶が備わってます。
Front Panel Display
Rack-viewable RGB preview of Skype video calls, VU metering, caller, time, status, tally (on air) notification and more.
NewTek 製品ページより
タリーまで出せるようなので、放送機器としての仕上がりが感じられます。しっかりTALLYポート(15ピンGPI)が備わっています。
SDIエンベ入出力とアナログ音声入出力が備わってますが、AES入出力はありません。
OSはWindows 8.1 Embedded になるのでパソコンって言えばそうなります。PS/2コネクタが付いてるのは今どき珍しいですが、サーバー系のマザーボードには未だ付いてることが多いかもしれません。
NewTekはやはりTriCasterとの連動が売りになると思われます。
Network I/O
Network I/O in NewTek live production environment—output over Ethernet to 3Play integrated sports production system or TriCaster multi-camera production system, while reserving SDI hardware connection for other feeds.
NewTek 製品ページより
仕様にはSDI入出力の他に“AirSend I/O”という項目があり、ネットワークで映像/音声の入出力が可能となっています。
TriCasterでオーディオミキサーもやってしまう時には、もはやSDIでのやり取りも必要ないかもしれません。ネットワーク入出力の遅延や音ズレ次第ですね。
Quicklink 「The Quicklink TX」
こちらもTalkShowと同様1RUサイズで、中央に液晶画面が付いています。
液晶画面はタッチパネルになっており、エラー表示や制御ができるようです。
TalkShowとの大きく違うところはオーディオ入出力です。26pinのBreakoutケーブルが必要になりますが、アナログとAESの入出力が可能です。
“CPU Exhaust dust”なるものが付いてるのも特徴的。パソコンですもの、しっかり放熱対策しないとですね。
シンプルなダイアグラムになってますが、Quicklink TXが対向で使用する例が載っています。これを見るとゾクッとしますね。。
これはQuicklink TXだけのことでは無いと思いますが、これがSkype TXの本領な気がします。
RIEDEL 「STX-200」
こちらは2RUで全面には電源ボタンだけのシンプルなデザインです。
他2機種と違ってLANポートは1つですが、Audio over IPのAES-67ポートがあります。ん~これは今どきの放送機器を感じさせてくれます。
まとめ
駆け足でしか見れませんでしたが、同じSkype TX機でもそれぞれに味があります。
ラックに余裕があれば2RUの方がインストールし易かったりと、大きさだけとってみても好き嫌い分かれますし。
あとはSkype TXソフトウェアの機能次第ということになりますが、遅延に関しては既にサンプルとしてアップされている動画を見るとほとんど感じさせません。そりゃ電話出来るSkypeですから、当たり前且つ最大の売りです。
一番気になるのはSkype TX機を対向で用意した場合の画質です。それ次第では最近巷でよく聞く“ゲームチェンジャー”となってしまう可能性大だと思っています。