4K試験放送レコーダー SHARP TU-UD1000
4Kレコーダーではありません。4K試験放送レコーダーです。
シャープがスカパー4K試験放送収録可能レコーダー TU-UD1000 を発表しました。
6月2日からスカパーで始まる4Kチャンネル、その名も 『 Channel4K 』。これを収録するためのものです。
商品サイト情報でも”4K試験放送を収録するもの” とひっきりなしに謳っているのが涙ぐましいですが、このタイミングに合わせてこの商品出すことは、相当の気概がないとできません。
さてこの商品、放送機器的に見ると注目点が2つです。
1. HDMI 2.0規格に準拠している。
2. HEVC (H.265) で収録する。
では1つずつ見てみます。
HDMI 2.0に準拠
放送用ケーブルというカテゴリ付けに意味はもうありませんが、HDMIは放送技術者にとって重要なケーブルになりました。
まずHDMI 2.0準拠ということで、HDMI 1本のケーブルで2160/60pで出力できるというわけです。
この4Kレコーダー仕様で真っ先に確認したのが、HDMI入力の有無。残念ですがないです。(当たり前ですかね。。)
現状4Kを収録するのはカメラ自体で行うわけで、編集もノンリニアとなると収録機の存在がありません。
筆者が今パッと思い出せるのは、今回のスカパー4K放送マスターでSonyが納品しているXAVCサーバー PWS-4400とSR Master SR-R1000 くらいです。
まあ、、仮にHDMI入力があっても簡単に4Kソースが手に入るわけではないのでいいのですけど。
ただケーブル1本で4K出せるのはいいです。今回HDMI 2.0準拠のAQUOS 4Kテレビも発売されるので視聴環境はすっきり整いました。
HEVC デコーダー搭載
放送技術ってとにかく“比べる” ってことが重要です!…..釈迦に説法でスミマセン。。
以前H.264の時も、MPEG2と比べてどうなの?って比較、比較、って騒ぎました。
ただ今回は比較する、というよりも ”ほ~”とか、”へ~”ってなることが落ちな気がしますが、、今はHEVCを体感することに意義がある!のです。
SonyのXAVC、PanasonicのAVC-Ultraも、H.264ベースなので、H.265を身近に感じるいい機会なんです。
それにしても、コンシューマ製品に技術的に先を越されるのは、ここ最近いつものことですね。
発売は6月末ころのようです。