今どきのビデオスイッチャー③ – vMix
今どきのビデオスイッチャー、3回目の紹介です。
今回はソフトウェアタイプのビデオスイッチャー、vMixを紹介します。
紹介ビデオは2012年のものですが、2014年現在のバージョンGUIとさほど違いはありません。
このソフトウェア、扱える入出力や機能違いで幾つかのタイプがありますが、BASICと呼ばれる基本機能のもは無料で提供されています。
ターゲットとは前回紹介したLivestreamと同様、ネットライブユーザーがメインだと思われます。なのでBASICでさえもしっかりUstreamやYoutubeライブに配信できます。
推奨パソコンスペックも、i7 /4Gメモリ / SSD / HD Graphics 4000で2カメラ4入力できるので、ちょっといいノートPCでも動きます。
入出力カードのサポート情報もしっかりあるので、SDIカードも選ぶことでができます。
特筆すべき機能は、
- バーチャルセット
- PowerPointやSkypeなどのキャプチャー利用
- 収録したクリップファイルのスローモーション再生
などがあります。トランジッションも基本のものはほぼ抑えています。
また最近vMix SocialというSNS(TwitterやFacebook)の情報をレイヤーで重ねる機能をもつアドオンソフトウェアもリリースしています。ネット視聴を考えた機能は放送用ビデオスイッチャ―にはないものですね。
こういった製品は1台でなんでもできることが売りなので、ワンマンオペレーションが想定されたものです。なので、実際放送スタジオ現場で使用されるビデオスイッチャ―でいうAUX BUS出力という概念がありません。
ただスタジオの本線スイッチャ―に使用することはないにせよ、豊富な機能を利用してビデオソースとして使ってみるのは面白いと思います。なにせ無料なのでパソコンと余ったカードがあれば作れます。
ちなみに筆者も試してみましたがちゃんと日本語テロップも出るので、使い方次第ではテロッパーにもなります。
またSkypeやYoutubeのキャプチャーマシンとして用意しておくと便利です。
手軽にこういったものが手に入ること自体はうれしいのですが、一般ユーザーがこういった機能を理解していると思うとゾクッとしてしまいます。。
ソフトウェアビデオスイッチャ―は他にもWirecastが人気があります。
これらの製品アップデートも今後追いかけていきたいと思います。