ビデオルーターの今③ – MDX2040
ビデオルーターの今、3回目です。
今回はメディアリンクス MDX2040です。
”ハイブリッドIPビデオルータ” と定義されていますね。
ビデオルーターの今で紹介したEvertzのEXE-VSRとコンセプトは一緒と考えていいと思います。
MDX2040注目点
- 映像系とファイル系データを混在して扱える複合L2 / L3スイッチ。
- 44ポートの10GbEと、増設用としての4ポートの40GbEインターフェイスを持ち、これにより、最大220×220のHD-SDI信号を同時に切り換えることが可能。
- 10Gbpsイーサネットの各ポートは映像系データが優先され、空き帯域にファイルを混在(多重)させることが可能。
- 映像系データの100%帯域保証による安定した映像伝送ネットワークを実現。
しっかりとL2/L3スイッチですと謳ってるので映像系とファイル系が10Gケーブルの中で混在して扱われます。
その中で映像系が優先され、ファイル系はベストエフォート処理されます。
10Gネットワークをスタジオサブ、マスター、編集室と張り巡らせてストリーム系信号とファイル転送を同時にやってしまおう、というシステムモデルですね。
更に支局とIPで繋げれば映像回線のやり取りもできます。
そして各クライアント側に設置するのは同社のMD8000シリーズというわけです。
コンパネ系の紹介がサイト情報では見受けられなかったですが、制御サーバーを繋いで制御端末PCでGUI操作するっぽいです。
国産でこの製品、とっても嬉しいです。2RUから始めらるのも導入のしやすさを考えたらグーです。
すでに放送技術という枠は、ITでいうSEレベルでないと太刀打ちできない領域になっています。
これは保守側の話だけではなく、運用するスタッフにもIT技術を必要とさせるものになっていきます。
A『ビデオサーバーから映像きません』
B『じゃあとりあえずPing打ってみて』
…そんなシステムじゃダメだろ!って突っ込まれそうですが、、ただそういった知識がオペレーションをしていく中のアイデアとして必要になってくると思います。